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こんにちは。整理収納アドバイザー 中島理沙です。
さて、今月は『整理収納』と『断捨離』の違いについてです。
現在では、「断捨離」という言葉は、誰もが必ず耳にしたことのある定着されたフレーズとなってきております。そして最近では「ミニマリスト」という言葉も出てきました。テレビや雑誌、書籍、ネットでも「ミニマリスト」の暮らしぶりが多数取り上げられています。「ミニマリスト」とは、身の回りのモノを極限まで減らし、必要最低限のモノだけで暮らす人々の事と言われています。

「断捨離」は「単にモノを捨てる」というイメージが強いのですが、
「断」=家に入ってくる要らないものを断つ
「捨」=家にあるガラクタを捨てる
「離」=モノへの執着心から離れて、「自在の空間」へうつる
つまり、「捨てる」という意味がクローズアップされていますが、本来は「モノを捨てることにより、モノに依存することから卒業する」という意味の方が強いのかもしれません。

そういった意味では、『整理収納』の『整理』の部分と共通する意味もあると思います。
『整理』は、「必要なモノと不必要なモノを分けて区別し、不必要なモノを取り除くこと」です。
不必要なモノを取り除き、必要なモノと快適につきあうことによって、心・お金・時間などの様々な効果をもたらします。

『断捨離』も『整理収納』もこれらの効果は似ていますね。効果は似ているのですが、私はここで大きな違う点があると考えます。

『断捨離』は、厳選されたモノで囲まれたシンプルライフの暮らし方そのものではないかと考えます。生き方暮らし方そのものです。究極を言えば、モノがないので散らからない、モノが少ないので収める必要もないといった具合です。

それに対し、『整理収納』は、人それぞれの「暮らし方」「生活スタイル」が様々あるという事。その「暮らし方」「生活スタイル」にあわせて、必要なモノを選びぬき(整理)、それを使いやすく収めること(収納)。その暮らし方には、「シンプルライフ」である場合もあれば、「モノが多いがすぐにモノが取り出せるような暮らし」のスタイルもあります。どの暮らし方を目指すのか、どうしたら目指す「暮らし」に近づくことができ、「より快適」になるか「より素敵に暮らせるか」。その「暮らし方」に焦点があるように考えます。

また、暮らしは「変化」していく。その「変化」にあわせて『整理収納』によって「快適にしていく」という事も『断捨離』と異なる点です。
つまり、暮らしの「パターン」や「スタイル」、「変化」に応じた考え方の部分が大きく違うのではないでしょうか。

しかし、『断捨離』も『整理収納』も、どちらも、「モノ」と向き合う、「モノ」との付き合い方は同じです。人間関係と同じように日々接することができるモノは数が限られています。

「いつか使うだろう。」「いつか着るだろう。」という「未来」への推測、「昔買ったけど高かった」「昔のように痩せて着られるかもしれない」「昔の写真で同じものが何枚もある」という「過去」への執着…。これらの「未来」と「過去」の付き合いきれない「モノ」の量に押しつぶされてしまい、本来の「今」「現在」に重点を置かれていない事にはなかなか気が付かないものです。頭の中も無意識のうちに「過去」や「未来」を行ったり来たり…少し混乱しているかもしれません。

「モノへの執着」から抜け出すことはとても困難ですが、その執着から離れて「今」に重点が置かれるようになった時、「今」を体感できるようになった時、はじめてこれまで感じた事がなかったような様々な事に気が付くようになります。「なぜ、何十年も気がつかなかったのか不思議。」という方も多いです。とても難しい事かもしれませんが、是非、「執着から抜け出す」そのはじめの一歩を踏み出してみませんか?きっと、素敵な「今」が待っているかもしれません。

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