私がアドバイザーになったわけ 田中桂子
今月より、リレーコラムの担当をさせていただきます整理収納アドバイザーの田中桂子です。
私が整理収納アドバイザーになるきっかけ。正直なところ、整理収納アドバイザー1級まで取得するとは思ってもいませんでした。
私は、子供のころから、オレンジページのインテリア特集や美しい部屋が愛読書で、自分の部屋を居心地良くする事には、ずい分と色々工夫をして、手を動かしてきました。しかし、私の家は転勤族。満足いく出来になったころには、お引っ越し。手持ちの家具もお気に入りの雑貨も手放さざるを得ないこともしばしば。そんな中でも、めげずに部屋作りをしてきました。
成人して、仕事をし、結婚をして、転勤族ではなくなりました。もう、うれしくて張り切って理想の住まいを目指して動き出しました。今まで自分で選んだことのなかったダイニングテーブルや食器棚なども、家具店を何か所もまわって探し歩きました。
ところが、張り切ってやってみたものの、キッチンなど水回りや玄関、リビング、子供が産まれたら、子供用品まで。自分で管理するものの多さに頭の中がフリーズしてしまいました。
お片付け大好きだったのに何故?よくよく考えてみると、私が好きだったのは、自分の部屋、居場所を作ることであって、家族全体の居場所まで考えたことが無かったのです。
そんな時、新聞で、すはらひろこ先生の整理収納アドバイザー2級講座のお知らせが目に留まり、受講しました。
今まで、収納本を読み漁り、流行語にもなった断捨離をやってみても途中で挫折した原因が見えてきました。
それは、自分と自分のモノに納得できるまで向き合うこと。また、家族と家族のモノにも同様に家族みんなが、納得できるまで向き合うことでした。単にモノを減らすだけではなく、自分と家族の適正量を知ることが大切であることを知りました。それこそが、片付けなのだと思いました。
2級講座だけのつもりが、去年、1級も取得しました。他のアドバイザーの方と一緒に活動を始めようとした矢先、我が家の西側の月極め駐車場だったところに8階建の大きな賃貸マンションが建設されることになりました。陽射しは大きく減るし、近いのでプライバシーも考えなくてはなりません。また、今春長女が中学に入学して、生活も一変しました。今は、とにかく家全体の適正量の洗い直しとマンションを想定した模様替えを構想中です。思わぬ事態でしたが、それもまた楽しいものです。新しい発見に出会えるから…。
最近、友人に「どうすれば、モノが減らせる?」などとよく聞かれます。ですが、みなさんは、気づいているはずです。
人の顔がみんな違うように、片付けも正解は、家庭の数だけあるのです。みなさんが、楽しくオンリーワンの片付けができるようにサポートできるアドバイザーでありたいと思っています。まだまだ未熟ですが、これからも、よろしくお願いします。