私が整理収納アドバイザーになって良かったと思うこと 田中 桂子

私が整理収納アドバイザーになってよかったなと思うことは、大きく2つあります。

1つは、「気づき」です。

「気づき」とは、整理収納の考え方が、単にモノに対しての考え方に留まらないこと。人間関係やお金のやりくり、そして、自分自身の内面まで、ありとあらゆる事象に対応できる基本になる事に気づいた意味での「気づき」です。

今まで、人間関係や子育て、家計のやりくり等で悩みを抱えた経験は多くあります。みなさんにも心当たりがあることでしょう。そんな悩みを抱えた時、誰もが問題の本質に向き合い、1つ1つ取捨選択をして乗り越えていることと思います。おそらく、皆さん気づかないうちに自然とやってきている事なので、振り返ってじっくり考えたこともないでしょう。

それこそが、整理収納アドバイザー講座を通して、理論に基づいている考え方だと認識しました。

私は、この「気づき」のおかげで、自分の短所を見つめ直し、認めやすくなりました。自分自身の気持ちを整理して、今まで以上に心のゆとりも生まれました。

2つめは、「出会い」です。

言うまでもなく、新しい「出会い」の場に恵まれた事。年齢や住んでいる場所、家族構成もバラバラ。そんな人たちが、「整理収納」という1つのキーワードで結ばれて、あっと言う間に話が弾み、連絡先を交換し、交流が始まるのです。

専業主婦になって、13年。子供や趣味を通じた「出会い」は、あっても仕事として社会とつながる「出会い」ではありません。

整理収納アドバイザーという資格を取得し、社会復帰を目指したからこその新たな「出会い」は、自分の視野を大きく広げ、新しい一歩を踏み出す刺激となりました。

今、私はまだ子育ての真っただ中。地域でも先月のコラムで触れたように、大きなマンションの建設など様々な問題を抱えています。ですが、今、必要な事だけに注力する。本当に必要なことを見極める。それを続けていくことで自然と充実した時間を得られているように感じます。

それも、整理収納アドバイザーになって、「気づき」と「出会い」があったからだと言えます。

これから先、整理収納アドバイザーという仕事を通して、また新たな「気づき」と「出会い」があると思うと楽しみです。

みなさんも、どんな形でもいいので、充実した時間を持てるような素敵な何かを見つけましょう。そこには、素敵な「気づき」と「出会い」が待っているのは、間違いありません。いや、みなさんは、もうお持ちでしょうね。ただ、気づいてないだけです。