アドバイザーになって損したこと…でもよかったと思うこと 田中 桂子
もうすぐ8月も終わりですね。
異常に暑かった今年の夏ですが、皆様元気にお過ごしでしょうか?
さて、今回のテーマは、「アドバイザーになって損したこと…でもよかったこと」です。
私は、アドバイザーになって損したと言うよりも、困ったとことがありました。
他のアドバイザーの方も似たようなことを挙げておられましたが、私もママ友から、「うちは見ないで~!」と言われて、目に見えないバリアーみたいなものを張られたことです。
もちろん、ある程度予想はしておりました。私も整理収納や掃除が嫌ではないのですが苦手で、きれいさっぱりしている友人宅から帰宅すると、ため息と自己嫌悪に陥ったことが幾度となくあります。だから、「うちは見ないで~!」と言ったママ友の気持ちは、よく理解できます。
また、自分の問題がわかっていて、「うちは、服が多すぎるのは、よくわかっているの。服さえ減れば、問題ないのよ。」と、話を終わらせてしまう人もいました。
確かに、その気持ちもわかります。私自身も服が多いなと感じているのに、自分の服の総数は、怖くていまだに数えてないからです。
よく、モノを減らす方法として、そのモノの数を数えて把握することが言われています。ですが、自分の中で、問題の原因が服や本などはっきりしている人ほど、数を数えるといったことを怖がる人は多いように思います。モノを減らすしかないと認識して、受け入れるのがつらいのではないかと思います。確かに、苦手なところを面と向かって突きつけられるのは、あまり気持ちのいいものではありませんもの。(苦笑)
私は、こんな自分を変えたいと思うようになって、この資格を学びました。雑誌などで様々なモノの減らし方や収納方法が掲載されていますが、自分の中でどれもピンときませんでした。整理収納の基本となる考え方を順序だてて学ぶことで、自分なりの整理収納を見出したかったのです。
ですから、ママ友など自分の身近な人の家をわざわざチェックしたいがために整理収納を話題にしているのではないのです。が、そう感じて拒絶してしまう人はいます。
かえって、整理収納に関する問題の根深さを痛感しました。
でも、アドバイザーになって良かったこともたくさんあります。
「実は、私も整理収納に関心があって、2級だけど資格持っているのよ~。」というママ友がいました。整理収納に興味がある人には見えなかったので、とても驚きました。と同時に、心の距離が一気に縮まったようでうれしくなりました。
また、私の整理収納に関する話題で興味を持って下さる人もいます。「私も、2級講座受講してみようかしら~。」といいだした友人もいます。モノが本当に多い家庭で、何とかしなくては、とは本人も思っていたけど、なかなか思いきれていなかった方の言葉だったので、これもまた、うれしい限りです。
このように、私がアドバイザーになってから、整理収納や「親片」という言葉まで出来た、親の家の片付けの事など、周囲の人との話に、今までとは違う広がりを感じます。それに呼応するように、新たな出会いも増えました。私の周りで何かが変わり始めているような気がします。
私が子供の頃、整理収納やインテリアに関する書籍は、本当に少なかった。少ない書籍を何度も読み返していたのをよく覚えています。結婚する時には、婚礼家具は買わず、フィッツケースとワイヤーシェルフが婚礼家具替わり。周りを驚かせたものです。「モノは、少ない方が掃除も楽だし探すこともない」と考えている主人は、少しも驚きませんでしたけど。(笑)
最近は、いろんな雑誌の中に、必ずと言っていいほど、整理収納に関するコーナーがあり、書籍や情報も信じられないくらいたくさんあります。だからこそ、わたしの周りでも拒絶する人よりも関心のある人の方が圧倒的に多いのだと思いました。アドバイザーになって良かったなと思います。
そして、もっともっと整理収納の輪を広げられたらうれしいなと思います。
整理収納の輪を広げる。話題に上がって、興味を持ってもらえる人には比較的簡単に広がって行くでしょう。でも、それだけでは流行のファッションのように一過性のものでいつか廃れてしまいそう。興味が無くても考え方は拒絶されずに受け入れてもらえる。そんな伝え方が出来れば、もっと整理収納の輪が広がるのではと思い始めています。
まだまだ、アドバイザーになって日が浅く、自宅を実験台に試行錯誤中です。自分を変えたいツールだったアドバイザー資格を、仕事としてやってみようと考え、動き始めたところです。卵の殻にひびが入ったところとでも申し上げるといいでしょうか。
アドバイザーになってほんとによかったと思い続けていられるように、これからの出会いを大切にしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。