アドバイザーになって家族、身内、友人が変わったと思うところ 青山 美香
最近、私の周りでは、「ポジティブな人」が増殖中です。好きなモノに囲まれて暮らす喜びを知った人、新しいことに挑戦する人、などなど。みんな、プレッシャーから解放された晴々とした笑顔をしています。
「整理収納、お片付け」と聞けば、以前の私同様に、ハードルの高さを感じるのでしょう。ルールを知らぬまま、「便利」「ラクラク」という言葉に踊らされ、何となく買ってしまう収納用品。便利なはずのそのグッズをもってしても、ちっともスッキリしない。かつて、そんな状態に目を背けていた人たちです。
ではどうして、うまくいかないのか?
それは、赤ちゃんが最初から言葉がわからないことと同じです。お片付けのスキルもまた、環境によって形成されていく部分が大きいからだと、私は思います。そんな自分の身近な人が、整理収納アドバイザーになったとなれば、その問題はたちまち身近な問題になります。目を背けていた問題が、目の前にどんと立ちはだかるのです。
そこで何とかしたいと1歩踏み出したのは、冒頭のポジティブメンバー。
悩みとして口にしたことで、おせっかいな私は、即座に反応。といっても、私がやることといえば、「きっかけづくり」。私の経験を伝えるだけのおしゃべりのようなものですが、それぞれに「気づき」が得られたようです。そして話の終わりには、「無理をしないでね。無理をすると、嫌いになるから」この一言を必ず添えて。
私は、その人らしく、その人のペースでモノに向き合ったら、きっとできるようになると信じています。私のよく知る家族や友人だからこそ、余計にそう感じるのだと思います。
次に会った時に、「捨てられなかったものが捨てられたよ。」と、とびきりの笑顔で報告してくれたことが、何よりうれしかったです。
自らモノを見つめ、捉えられるようになると、小さなことに気づくようになります。気づきは心を軽くし、フットワークをも軽くします。それが、ポジティブの原動力というわけです。
「好きなモノに囲まれた自分スタイルの暮らし」
それは、好きなモノを好きなだけ持つということではないと気がついた友人は、自分にしかできない仕事を見つけました。思いやりのある彼女らしい仕事は、彼女をより一層、魅力的にしました。
最も身近な我が息子は、この夏「掃除魔」になりました。整えるだけでなく維持することの必要性に自ら気づいたようです。
残るラスボスは、我が旦那さま。彼の繰り出す、強力な「片づけられない」パワーに立ち向かうべく、私自身も、日々精進の毎日です。