アドバイザーになって家族、身内、友人が変わったと思うところ 中島 理沙
こんにちは。整理収納アドバイザー 中島理沙です。
こども達の長い夏休みもあっという間に終わり、途端に涼しくなりました。夏休みを終えて、9月に入ってからは慌ただしい日々が続き、いつの間にか月の半ばになっています。そんな慌ただしい日々の中で、最近こども達の大きな成長を感じております。
アドバイザーになる前は、「こども達がいると、お部屋がなかなか片づけられない」と、幼い子供がいるから仕方がないと思っておりました。しかし、その一方でなかなか片付かない部屋に強いストレスを抱えていました。
ところが、アドバイザーになってから、その考えは大きく変わりました。比較的前向きな考えになったと思います。「こどもがいるから部屋が汚れ、散らかる」ではなく、「こどもが汚したり、散らかしたりする時こそ、その部分は綺麗になるきっかけになる。」と考えるようになったのです。こどもが食べこぼした床は、拭いて綺麗になるきっかけに。こどもが汚したトイレも、拭いて綺麗になるきっかけに。散らかした部屋は、モノの量の見直しをして戻しやすい収納に変えるきっかけに。こども達がいる時こそ、整理、収納、お片づけ、掃除を積極的にこなしていくようになったと思います。
そして、親が楽しくやっていれば、こども達もきっと、楽しくなれるかなという多少無理のある期待を抱きながら(笑)。汚したらこどもと一緒に拭く、散らかしたらこどもと一緒に片付ける。しかし、親が思う通りにいかないのが子供です。途中で、遊びに夢中になることもあれば、気がのらないことは多々ありますので、「根気」は必要だなと感じています。長い目で少しずつ。少しずつ。
昔はなかなか進まないお片づけも最近、息子は手際がよくなり、決断も潔くなってきて、とても心強いです。4歳くらいになってから、「ママ、これ使ってないから捨てたら?」「これは、ばぁばが作ってくれた大事なボールだから、ずっと使う」といろいろなものを判断できる目が養われた気がしています。
特に、雨の日は家でやることは沢山あります。雨が降ったら、こども達は外遊びができなくて残念ですが、雨の日こそ、家の中では大イベントです。「おもちゃのラベリング」「大処分大会」「部屋の模様替え」なども、こども達を巻き込んでいます。時にはこども達がアイデアを出すこともあります。息子が4歳の時に覚えたてのひらがなをクレヨンで「リサイクル」「いらない」と書き出して、床に貼り、自分のおもちゃをその紙のところに置いていました。綺麗になったお部屋になって、「うわ~!スッキリしたね。スッキリして気持ちいいよね!」と(母は少し大げさに(笑))喜びます。
お片づけなどに全く興味がなかった3歳の娘も、先日お風呂で遊んでいたおもちゃが壊れて、一言。「ママ、コレこわれちゃった。りたいくる(リサイクル)だしてね。」いや、絶対、リサイクルショップでは売れないものですが。(笑)
「ママ、この靴下小さくなっちゃったの。○○ちゃん(従妹)にあげてね。○○ちゃん喜ぶかな」いや、いや、絶対喜ばないと思いますが。靴下だし、絶対いらないと思いますが。(笑)
しかし、娘なりにモノとのつきあい方を少しずつ学んでいるのかなと微笑ましくなりました。こども達も、モノとの付き合い方が上手になりました。大切なモノと長く付き合う。使っていないモノは、本当に今ここにあって意味あるモノなのだろうかと常に考えるきっかけを意識的につくっています。
また、大切なモノの収納に関しても、息子は真剣に考えていました。先日は、おもちゃのメダルをどうやってしまうのかという問題になり、はじめは家にあるファイルでメダルを収納してみようとなったのですが、5歳の息子にとっては少々難易度が高すぎる収納だったようです。100円ショップで売られていたメダルケースにした途端に、綺麗に並べて入れる方法が簡単だったらしく、今でもそれを愛用しています。息子にとっては使う頻度がとても高いおもちゃなので、こども部屋からわざわざ出すというのが大変なので、リビングの取り出しやすい棚の中に収納することで常に使っていない時はしまう事ができるという事で落ち着きました。
景品、粗品、チラシ…様々なモノが容易に入ってくる今だからこそ、簡単にモノを家に入れない。大切なモノとの付き合い方を考えながら過ごす。この日々の暮らしは、こどもの心をも育むものだということに気づかされました。