アドバイザーになって家族、身内、友人が変わったと思うところ 田中 桂子

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猛暑も終わり、エアコンいらずで快適に過ごせるようになりましたね。
そんな中・・・9月10日の豪雨災害。日を追うごとに、被害の深刻さが伝わってきました。自然災害にもっと敏感になって備えなければと、改めて思いました。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

さて、今月のテーマ。「アドバイザーになって、家族・身内・友人が変わったと思うところ」

まず、家族。去年の夏、私がこの資格を取得する時の2次試験の研究発表のテーマを「子供の整理収納における学習机の役割」にしたので、論文・プレゼン共に娘を対象にしました。
乗り気ではなかった娘ですが、「片付けを夏休みの自由研究のテーマにしてみたら?」と話したら、乗ってきました。(笑)
はじめに娘の机の周りのモノを全部出してみました。想像以上にモノが多くて、娘がびっくりしていたのを今でもハッキリ覚えています。そして、一緒にすぐ使うモノ、使わないモノ、わからない、の3つに分けました。1つずつのモノに向き合ったら、自然とモノを減らしていく事が出来ました。
また、子供の動線や腕の力などを考えてモノの定位置を考えていきました。この作業を通して、少しですけど娘の片付けに関する考え方に変化がありました。
しまう場所が自分で納得してツボにはまったところは、きちんとしまう習慣がつき始めました。貴重品や文具は、ツボにはまったようでした。しかし、週刊こども新聞の位置は、ツボにはまらなかったようで、しばらくして、あちこちに散乱し始めました。改めて位置と取り置く量を考えなおそうと思っています。

娘を研究対象としてやっていたら、息子もお姉ちゃんの机の周りにこんなにたくさんのモノが収まっていたことに驚いて、自分の周りで目についた、いらないモノをせっせと処分し始めました。また、娘のモノの仕分けも一緒に考えてくれました。

そして、子供たち2人とも、お小遣いで何かモノを買う時、家のどこに置くのか?果たして本当に必要なモノなのか?よく考えて買うようになりました。この買い方の変化が特にうれしい変化でした。モノをむやみに増やさない。これが、整理収納の大原則なので、それに気づいてもらえたのが、大きいです。

主人は・・・特に変わっていません。もともとモノが少なく、必要以上にモノを持たないタイプの人でしたので。どちらかと言うと、モノが多くて整理整頓の苦手な私が、アドバイザーの資格を取って、片付けに向き合った変化を喜んでいる感じです。

あとは、家族の中で一番変わらなきゃ。いえ、変わりたい私。整理収納アドバイザーの考え方に大きな衝撃を受け、2級だけのつもりが、1級まで取得したのですから。家族のため、自分のために家中のモノと向き合い続けようと決め、ちょっとずつですが、モノに向き合い始めています。たくさんありすぎて、どれから手を付けようかと迷っていましたが、自分が一番よく使うキッチン。その中で食器に絞ってはじめました。今は、食品ストックです。3・11の震災以降、食品ストックが急に増えて、管理できなくなっていたので、見直しをしていた矢先に、今回の水害のニュース。今一度、食品ストックの量と保管場所を考え直しています。1つ1つ向き合ってコツコツ我が家なりのルールを見つけて行かなくては。もちろん、時間はかかると思いますが、『急がばまわれ』のことわざを胸にやっていこうと思います。

そんな私を見てか友人も、整理・収納の困りごとを質問してくるようになりました。
ある友人宅にて、深めの収納BOX3つに布など手芸用品を収納しているが、使いづらいと相談されました。その場で、「試しに全部出して、重ねてある布は、色別に分けて縦にしまう。その上に紙袋の上を内側におり倒して仕切り袋を作り、小さい布や手芸小物をしまう。2段づかいにしてみたら?もちろん、全部出した時にもう使わないモノがあったら、思い切って処分か、別の場所に保管して一旦切り離す。よく使うモノだけ入れてみたら?」と、少し実作業も入れて、アドバイスしました。すると後日、「早速、言われたとおりの方法を試してみたよ。すごく使いやすくなったわ。使ってないモノを思い切って処分に踏み切れたしね。ありがとう。」と、言われました。うれしい限りの言葉でした。私の周りが、私のアドバイザー資格をきっかけに変わってきたなぁと実感しました。

これから、私自身も含めて家族や周りの人たちが、どのようにモノと向き合い変わっていくのか、楽しみで楽しみで仕方ありません。
結局、モノと向き合うことは、自分自身と向き合う事です。そこには、ステキな変化が待っていると思います!!

今月も読んで下さりありがとうございました。