100年後に繋げたい整理収納の形はなんですか? 青山 美香
こんにちは。
整理収納コンサルタントの青山美香です。
気がつけば、もう11月。クリスマス用品を目にする度に、この1年を振り返っています。そして、「整理収納」を仕事にできることに、改めて感謝する毎日です。
今回のテーマ「100年後に繋げたい整理収納の形」。
それは、「整理力」。
整理に必要なのは、自分にとって必要なものを見極め、自分で選ぶという力です。自分のことを理解すると同時に、「今」を把握できなければ、この力を得ることはできないでしょう。
私は最近、この「整理力」について、お伝えする機会が多くなりました。整理収納理論に向き合う、はじめの一歩といったところでしょうか?ご参加いただく皆さんは、それぞれ自分なりの考えをお持ちです。その考えに縛られて、本来シンプルに捉えられるはずの「整理力」に対して、嫌悪感や不安を抱えていらっしゃる方が実に多いです。ワークショップやセミナーにご参加いただいたのち、お寄せいただく感想は本当にいろいろ。具体的であったり、抽象的であったり、それを知るために整理をする、という方まで。それは、ご参加いただいた皆さんが、ご自分の中に「自分にとって必要なもの」を感じ取れた証なのだと勝手に解釈しています。
少し前に、「365日のシンプルライフ」という映画が公開されました。失恋した主人公が、自分にとって本当に必要なものを見つけるために、文字通り「裸一貫」から、生活をスタートさせるというストーリーです。残念ながら、私はまだ観ていないのですが、自分とモノを見つめるという点では、極端だけれども本質をついているな、と感じました。
「整理収納」は、自分とモノの本質を知るという点では、「賞」をいただいてもおかしくないほど、確立された理論です。様々なプロセスの中に、自分を知るためのヒントがたくさんあります。そのすべてを私は、100年後に伝えたい、そう思うのですが、あえてここでは、「整理力」。はじめの一歩となるここを、これからもお伝えしていきたいと思っています。
ありがたいことにこの1年は、整理収納に対するそれぞれの先入観、思い込みから解放されると、人はこれだけ輝くのだ、という実例を何度も見ることができました。
「整理力=活力」
残念なことに、100年後の活力に満ち溢れた世界を、私は見ることはできないでしょう。それでも、「整理収納」がその礎石の一つになれたら、アドバイザーとして、これほど幸せなことはありません。 もうすぐ1年の締めくくりです。すべてとはいかなくても、各地で開催されている整理収納のイベントに参加して、ご自分に必要なものを探してみませんか?