100年後に繋げたい整理収納の形はなんですか? 丸 麻衣

こんにちは。整理収納アドバイザー 丸 麻衣 です。
時間の流れの早さをひしひしと感じるこの季節。日の短さも手伝ってか、一日があっという間です。

さて、「100年後に繋げたい整理収納の形〜」ですがそれは、「 判断力 」だと思います。

いつも、時間や情報に追われて暮らしている現代。正しい事も間違った事も、あっという間に拡散される状況の中では、その情報を受けとる私たちの取捨選択の能力が必要となります。自分にとってその情報や事柄は、必要なモノか?不要なのか? 向き合って考え、必要なモノだけを選択する。もし判断が間違っていたらまたでやり直せばいい。「判断力」を養うためには、失敗や成功の体験を通じて感受性を豊かにする必要があるのではないでしょうか?

実際、整理収納作業は、その積み重ねの作業です。整理収納のプロはたくさんいますが、決して「判断」はできません。そのモノの所有者が、これは自分にとってどんな存在なのか?を考える。ボールペン1本、思い出の写真1枚…一つ一つです。作業に入ると皆様、「疲れますね」とおっしゃいますが、向き合ってみるとモノの持つパワーを感じます。しかし、それを繰り返すと判断することが苦にならなくなり、モノに振り回されることがなくなります。そして、だんだんと自分の気持ちまで整理されていくのです。

今から100年前の大正時代と比べると技術も生活環境も大きく進歩しています。ほとんどの人が端末を持って行動するこの現状を誰が想像したことでしょう。しかし、現代の私たちと大正時代の人々とでは全く変わってしまったのでしょうか。自分を家族を友人をそして、モノを大切にする気持ちは変わっていないと信じたい。

たかが整理収納ですが、されど整理収納。必ず何かを感じ取っていただけるこの形をこれからもやり続けたいと思っています。

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