100年後に繋げたい整理収納の形はなんですか? 田中 桂子

今年も早いもので、あと1か月ほど。
最近は、もうクリスマスの飾りつけが街のあちこちにみられます。私の家のクリスマスツリーも年々飾るのが早まっているように思います。近年は、11月末に出しています。

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さて、今月のテーマ。「100年後に繋げたい整理収納の形はなんですか?」
先月のもし~だったら?のテーマから、今月の未来を考えるテーマ。思わずイロイロ想像してしまいました。(笑)

100年後・・・自分の生きていない先の事を考えた時、真っ先に思い浮かんだのが、宇宙を舞台にした、数々の映画やアニメでした。どれも、宇宙で普通に暮らし、宇宙船がワープしたり、星々の間を自由に行き来したり・・・制作している方々の無限の想像力に、只々尊敬するばかりです。そんな中、人々の思いというものでしょうか。時に笑い、時に泣き、時に悩み、時に喜ぶ・・・等。人間模様は、今の私たちとなんら変わりないのです。
ですから、そのような普遍的なものとしての整理収納の形は何か? を考えてみました。

まず、収納にフォーカスしてみます。
収納とは、整理したモノを適材適所に納めていくことなので、今の生活スタイルが変わってしまうと、収納の考え方も変わるでしょう。収納グッズも「進歩」というより「劇的に進化」していたりするかもしれません。例えば、食器などにICチップのようなデータを入れ込むことが出来るようになって、自動で適材適所を探して収まってしまう・・・なんて夢のような事等々。このような想像が思い浮かぶわけですから、今の収納の考え方が、100年後に繋がる形としては、しっくりきません。

では、整理の考え方。
整理とは、モノの区別をすること。整理収納アドバイザーを学ぶにあたって最も重要な概念でしょう。これは、単にモノを区別するにとどまらないのです。自分の心や時間にも当てはめて考えることが出来ます。では、あらゆる物事を区別する力とは何か?  それは、判断力だと思います。人は、いつも何かを選びながら生きています。受験・就職・結婚等々・・・人生の大きな岐路に立った時には、特に自分の進む道を選ばなくてはなりません。選ぶためには、自分で選ぶ判断基準が決まっていなければ、選ぶのはとても難しい事です。

その時に真っ先に思い浮かぶのは、先ほどの整理の概念。「整理とは、モノを区別すること。」自分の中でモノを区別する力がついていれば、自分で生きていく道を選ぶ基準。自分の軸のようなものを作り出すことが出来ます。これは、生きていく上で、とても大切な事だと思います。100年・・・いいえ、きっと1000年経っても変わらない普遍的な事だと言えます。

私の中で100年後に繋げたい整理収納の形は、整理の概念を知ることで得られる判断力。どう考えても、これに尽きると思いました。

今月も読んで下さりありがとうございました。

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