整理収納コンサルタントの青山美香です。
今回のテーマは、「整理収納」と「断捨離」の違い。
講座の質問で、よく登場するのがこの「断捨離」という言葉。参加者の皆様の多くが、「断捨離=捨てること」とお感じになられています。私が、提唱者のやましたひでこさんの著書を拝読したときの印象も、皆様と同様に「捨てればいいんだ」ということでした。
まだ、この職業に就く前のことですが。
漢字3文字のインパクトからそう感じてしまうのでしょうが、断捨離というのは、「究極のミニマリズム」、「超シンプルライフ」をするということです。
いつも使っているモノを見渡してみてください。断捨離に取り組まれている方の暮らしは、そのモノだけで暮らしているということです。
「断捨離=超シンプルライフ」これが私の捉え方です。
一方、整理収納は?
整理収納は一つの言葉のようですが、「整理+収納」。整理の後に収納する。
整理は、「いるものといらないものを分ける行為」そのように聞いたことはありませんか?
ご自分のライフスタイルにあわせて、自分にとって必要なモノを理解するということ。
そのために、不要なものを取り除く必要がありますし、使っているモノと使っていないモノを区別する必要があります。
つまり、家にどんなモノがあるのか、わかっているということですね。
モノの量が多くても、いつも使うモノばかりでなくても、わかっている、これが整理をするということです。
「仕事ができる人=整理力が高い人」このような言葉を聞いたことはありませんか?
仕事ができる人というのは、自分が今やるべきことがわかっていて、動きに無駄がありません。そのため、行動や決断が早く次の行動に出やすい。つまり非常に生産性が高いのです。
頭の中が、常に整理されている状態ですね。
一方、収納は、整理されたものを、取り出しやすく収めることです。
使っていないモノは、取り出しやすく収める必要がありますか?
収納の前に、なぜ整理が必要なのか、わかっていただけるでしょうか?
「整理収納=自分の暮らしに必要なモノを理解し、使いやすく収めること」
いかがでしょう?
人がそれぞれ違うように、心地よさは人それぞれ違います。整理収納のプロセスの中で、見出した自分の心地よさの形の一つが「断捨離」といえるのではないでしょうか?
皆さんにとっての心地よさは何ですか?
もうじき、卒業、引っ越し、入学のシーズンを迎えます。
今この時期に、ご自分の暮らしに必要なモノについて考えてみませんか?